2017/01/12
みなさんは、普段使っているボールペンのペン先をじっくりと見てみたことがありますか?
ボールペンはその名の通り、ペン先(金属の部分で、チップといいます)に小さなボールがはめこまれています。
ペン先のボールが紙の上を転がることで、ボールの隙間からインキがしみだし、自由に文字が書けるというしくみです。
ボールペンが発明されたのは1930年代。
何千年という長い歴史をもつ筆記具のなかでも、「ペン先が動く」というしくみは今までにない発明でした。
ボールペンのしくみを考え出したのは、ハンガリー出身で新聞の校正に携わっていたジャーナリストと、科学者である彼の弟です。
彼は自身の仕事にあたり、長時間使用でき、すぐ乾くインキを必要としていました。
そこでまず、新聞紙に使われるインキと似た、粘着性のあるインキを作りました。
それから科学者の弟と協力し、インキを細い管に入れる、ボールを転がしてインキを出す、といったさまざまなアイデアを集約してボールペンを考案したと言われています。
この画期的な発明から約90年。
当時はそこまで小さくなかったであろうボールの直径も、現代では0.38mm、0.25mmというような極小のボールが開発されています。
また先端チップも、多くの筆記具メーカーで、ボールの転がりをスムーズにして書き味をよりよくするための改良が加えられてきました。
PILOTのペンでいえば、昨年夏に発売された『ジュースアップ』。
従来のボールペンで使用されているコーンチップ・パイプチップ両方の特長を併せもった「シナジーチップ」というチップが新開発されています。
長い歴史のなかで、より便利に、より書きやすく進化してきたボールペン。
普段は何気なく書いているだけですが、たまには手を止めて、その構造をじっくり観察してみるのもいいかもしれませんね。
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